「あの先生の授業は面白かった!」
そういう教員は間違いなく「語り」が巧みです。
時には子ども目線で疑問を投げかけます。
時には教材に登場する人物と同化します。
時にはその分野の専門家として、興味深い情報を提供します。
授業中、巧みに“キャラ変”して演じます。
授業中の教員の演ずべきキャラをまとめてみます。
「司会者」として学習を導く
授業には流れや組み立てが必要です。
「既習を想起させる」「発問や指示をする」等の関りです。
そうしたコーディネーターの役割を演じるときには、論理的に短い言葉で明確に淡々と語ります。
「登場人物」として時空を超える
時には教材文の登場人物、歴史人物、その場の一般市民などになり切って、考えや心情を語るのも効果的です。
時空を超えて子どもたちを教材世界に連れていくことができます。
子どもたちは当事者になって気持ちがワクワクしてきます。
しかし、こうした演劇的な語りは必要最小限にして、内容が嘘っぽくならにように気を付けます。
「専門家」として情報提供する
教員は必要に応じて事実を正確に伝えたり、大切なことを説明したりもします。
その瞬間には、その分野の専門家になり切って語ります。
子どもたちは、教員の専門家としての情報提供にも大きな期待をしています。
こうした場面では教えることをためらわずに堂々と語ります。
「学習者」として伴走する
学習の主体は子どもたちです。
授業中、教員は教える立場から180度の方向転換をして、学習者目線になることも大切です。
「ちょっと待って、それってこういうこと?」
「なるほど、だからこうなるんだ!」
あたかも一人の学習者として、話を整理したり、次の疑問を提起したりします。
授業中、時には教員は子どもたちと同化します。
まとめ
どんなに有益なことを教えてくれても、教員の語りが一側面からの退屈なものだったら、子どもたちは、授業にわくわくしません。
教員は巧みに1時間の授業の中で巧みに“キャラ変”して授業にメリハリと盛り上がりを作ります。
それは、鼻に付くほど大げさな演技である必要はありません。
授業の場面場面で教員の役割を意識して、さりげなく演じることを心がけていれば、自然と巧みになっていきます。
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