「今年の運動会は〇組の勝ち!」というやつ止めませんか

学校運営

運動会の閉会式での成績発表。
赤組と白組の総合得点により勝敗を決します。
長い期間練習して取り組んできて、その結果が勝敗で総括される伝統的な運動会のやり方に疑問を感じます。

半数の子どもたちが失意

最終的に勝ち負けが判定されます。
すると、全校児童の半数は「負け組」となります。
全力で走った。精一杯演技した。声を枯らして一日応援した。
でも、最終的には負け。
泣き出す子もいます。
失意のまま帰宅する子もいます。
そんな運動会の終わり方が教育的と言えるでしょうか。

勝敗は各競技の結果のみでいい

一般的に運動会には、短距離走、団体競技、表現演技の3つの種目があります。
点数化するのは、短距離走と団体競技です。
選抜選手によるリレーも得点化します。
次のようにしてどうでしょうか。
・短距離走とリレーは、着順判定だけで得点化しない
・団体競技は、各競技の勝敗判定だけする
競技したのだから、順位や勝ち負けは判定します。
しかし、得点を合計して最終の勝ち負け判定はしない。

それでも応援団は成立する

自分の組の最終的な勝利を目指して応援団が頑張る。
そういう側面は確かにあります。
しかし、応援団は「各学年の競技やリレーでの勝ちを目指して応援する」という役割でも成立するのでないでしょうか。
開会式や閉会式では「お互いの健闘を称えてエール交換」でよいと思います。

取組のメインは表現演技

小学校では各学年の運動会練習時間の8割は、表現演技にかけています。
勝ち負けのない表現演技に一番エネルギーを注いでいます。
最終的な勝敗判定が、表現演技の達成感よりも上に行ってしまいます。
それでは本末転倒な評価になってしまいます。

まとめ

運動会のねらいの一つに「勝敗を素直に認める」もあります。
でもそれは、各種目の勝敗止まりでよいのではないでしょうか。
そもそも、運動会の赤白の組分けも怪しいです。
「背の順」や「50m走のタイム順」をもとにして、便宜的に決めたものです。
点数に反映する各競技の練習も十分ではありません。
だから、各組の得点を合計した点数で勝敗を決することには違和感があります。

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