登下校中の児童生徒が不審者に襲われるという痛ましい事件がときおり起こります。
学校外にいる児童を一体誰がどのように守ったらよいのでしょうか。
東京都教育委員会が学校に配布している「安全教育プログラム」という指導資料があります。
その中に、日常的な安全指導における「一声事例」が示されています。
その中に大切なものがいくつもあります。
車内に不審な人がいたら、その場を離れよう
車の中から状況を観察している不審者もいます。
自分が遊んでいる場所の近くに車が留まっていたら、車内の人物の様子を見る習慣があると、危険を回避できるかもしれません。
また、近くを通る車の運転手がどこを見ているかを確認することは、交通事故の回避にもつながると思われます。
誰もいない家に帰っても、「ただいま」と大きな声で言おう
万が一、空き巣などに入られている家に児童が帰宅した際に、一番怖いことは侵入者と児童が鉢合わせすることです。
「ただいま」という声に反応して、侵入者が逃げて行くことで最悪の事態を避けることができる可能性もあります。
交通誘導員さんに挨拶をしよう
登下校時に交通誘導員が児童の交通安全のために立っています。
日常的に正常に声を掛け合う関係が成立していれば、交通誘導員さんのとっさの注意にも反応できます。
また、挨拶を交わすことによって、児童の交通安全を考える頭のスイッチがONになることも期待できます。
放送が鳴ったら「ピタッ」と話と動きを止めよう。
校内放送や防災放送は、緊急事態を知らせる時にも使われます。
学校に不審者が侵入したことを隠語で校内に知らせて対応する訓練も行う学校が多いです。
いかなる時にも放送に耳を傾けるように指導していきたいです。
まとめ
不審者対応、災害避難、交通安全など、子どもたちに教えるべきことは多いです。
日常生活の中できめ細かく一声指導をしていきたいです。
100%の安全確保は不可能でも、多方面から一つでも多くの対策を講じて危機を回避し、子どもたちの安全な毎日を担保していきたいです。
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