【全校朝会】校長が子どもたちに人権を語ろう

全校朝会の話

「人権」の大切さを子どもたちに分からせることは難しいです。
私は校長時代に「いかに子どもたちにも分かりやすく人権を教えるか」を自らに課していました。
年に5~6回、全校朝会で様々な角度から子どもたちに人権を語ってきました。
私の学校の教員にも、各教室で人権を重視した指導にチャレンジしてほしかったからです。

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お腹がすいたらご飯を食べたいよね。
眠くなったら寝たいよね。
休み時間には遊びたいよね。
行きたいところに行きたいよね。
皆と仲良くしたいよね。
そう、私たち人間は自由に生きていたいですよね。
そんなふうに「人間らしく生きる自由」のことを「人権」と言います。

皆さん、「人間らしく生きる自由なんて、当り前だし、普通のことだよ」と思いますか?
そんなことはないのです。
実はね、私たち人間は、お互いの「人間らしく生きる自由」人権の邪魔をしてしまうことがたくさんあるのです。
例えば、戦争が起こったら、突然、死んでしまったり、人を殺してしまったりして、いつでも恐怖の中で生活するようになります。
生きる自由の邪魔をし合うことになります。
また、男と女の差別に苦しんで嫌な思いをしている人もいます。
世界には食べ物が手に入らなくて死んでしまう心配のある人たちもいます。
外国人だからと言って、意地悪をされている人もいます。

人権の邪魔は、実は、私たちの近くでもしょっちゅう起こっています。
仲間外れ、悪口、悪ふざけ、いじめなどで嫌な思いをしている子は、楽しく生活する自由が奪われています。
教室でふざけて騒ぐ癖のある子は、落ち着いてお勉強したい子の自由の邪魔をしています。
いつも片付けや準備が遅い子は、他の子の時間を奪っています。
そう考えると私たちは、他の人の「人間らしく生きる自由」人権の邪魔をたくさんしてしまっているのです。
だから、「誰かが悲しい思いをしていないかな」「自分は人に嫌な思いをさせていないかな」ということを、いつでも気にし合うことが大切です。
お互いの「人間らしく生きる自由」人権を大切にしたいね。

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