「宿題やったの?」とがみがみ言わずに取り組ませる方法を紹介します。
宿題は学習の定着以外にも、責任を全うする習慣作りにもなります。
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宿題忘れには、いくつかのパターンがあります。
最も多いのが「ずるずるとやらず終いになった」というパターンです。
このずるずるパターンを詳しく見てみると、次の2つのケースに分かれます。
(A) 理解が不十分でやる気が出なかった。
(B) できないわけではないが、何となくやらず終いになってしまった。
自信のないことは、誰しもできれば避けたい気持ちが働くものです。
(A)のケースは、早期の発見と対策が必要です。
宿題として自力で取り組めない状態がありましたら、どうぞ遠慮なく担任に相談してください。
早急に個別に指導して理解が伴えば、宿題にも意欲的に取組むようになると思います。
さて、そうなると最も困った事態は(B)のケースです。
できないわけではないが、宿題に取り組む習慣が足りない子です。
しかし、保護者の方に家庭での関わりを伺うと、大抵の場合、「宿題をやったの?」などの声掛けは、ちゃんとしているようです。
その声掛けはあっても、何となくずるずると夕方から寝るまでの時間が流れてしまう事態に陥っているようです。
次の方法をおすすめします。
・連絡帳を保護者の前で読み上げさせる。
・食卓などの親の目の届く場所ですぐに取り組ませる。
・学習内容について、一言の声掛けをする。
宿題を忘れがちな子には、一定の傾向があります。
それは、「家に帰ると学校モードが全く消え失せる子」です。
「今日、学校で何があった?」と尋ねても、素っ気なく「忘れた」というタイプの子です。
実は、私もそういうタイプの子どもでした。
本当に忘れてしまうのです。
連絡帳に書いても家に帰ると、宿題のことも、明日の持ち物も、今日の出来事も、意識の外に出てしまうのです。
そういうタイプの子には、夕刻に一度、学校モードに戻してあげる必要があります。その手立てが、上記の3つです。
ポイントがあります。
たとえ自分の部屋や勉強机があっても、あえて親の見える場所でやらせます。
近くで親が家事をやっていることは、学習の妨げにはなりません。
むしろ、親子の程よい距離感が、子どもに安心とプレッシャーを与えます。
しかし、兄弟姉妹がゲームをしていたり、テレビがついていたりしてはダメです。
そこは、家族のルールにしましょう。
また、一言の声掛けに説教は禁物です。
「丁寧な字だね。」
「おっ、よくできているね。」
「今、算数でそこを習っているんだ。」
などと学習内容にちょっと関心を示すだけに留めます。
保護者が共感と関心を示すだけでも、子どもの意欲は一層増すものです。
「お家の人にもっと教えてあげよう」という気持ちが育つと、相手に伝わるように要点をまとめたり表現したりする力も育ちます。
【子育て作戦】宿題をやろうとしない子に

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