「自分は賢くない」「何の価値もない」と失望している子どももいます。
そもそも人間の成長はとてもゆっくりで少しずつです。
私は校長時代に全校朝会で子どもたちにそのことをよく語るようにしていました。
自分が生きていることや毎日の営みに意味があることを分からせてあげたいです。
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皆さん、自分は頭が良くなったとか、成長したとか、立派になったなどと、思ったことはありますか?
そう言われて考えてみると「自分はちっとも成長していないな」と、残念な気持ちになる人もいるかもしれませんね。
では、皆さん、自分が赤ちゃんの時と比べてみるとどうでしょうか。
歩けるようになった。
走れるようになった。
字が書けるようになった。
今では漢字だって書ける。
赤ちゃんの時から考えると、信じられないほどたくさんのことができるようになって成長していますよね。
これって、どういうことでしょうか?
私たち人間の成長は、少しずつで、ゆっくりだということです。
体の成長もそうです。
手の指の爪だって、1mm伸びるのに10日間かかります。
頭の良さや心の豊かさも、きっとそうです。
時間をかけて少しずつ少しずつ成長するものです。
だから、私たちは慌てないで、毎日毎日小さなことを頑張り続けていればいいのだと思います。
計算ドリルで間違えたところをやり直して、できるようになれば、それでいい。
教科書を音読するだけでも、図書室の本を読むだけでも、休み時間に校庭で普通に遊ぶだけでも、友達と仲良くするだけでも、挨拶をするだけでも、毎日学校に行って帰るだけでも。
みんなみんな、自分の成長につながっていきます。
人間は時間をかけて少しずつ成長します。
毎日の1つ1つを少しずつ頑張っていきましょう。
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