子どもの興味や疑問を大切に

子育て

3年生の社会科で子ども達を学校の屋上に連れていき、学校から東西南北の方角を眺めさせて、各方位の特色を考える学習があります。
次のようなことを発見する子がいます。

「学校から見て北の方には、マンションのベランダや窓がたくさんある」

これは、素晴らしい発見です。
「どうしてだろうね?」
と問いかけて意見を出し合っていくと、子ども達は、次のことに気付きます。

「学校から見た北側は、マンションにとっての南側。南から太陽の光が入るから、日当たりをよくするために、南側にベランダや窓があることが多い」

そして、洗濯や布団干しなど、日々の暮らしも想起させていくと、方位や日当たりは生活に大きな影響を与えていることを理解していきます。
そのように、疑問や発見、経験との関連から得た知識は、その後も生きて働く知識として役立っていきます。

わが子が賢い子どもに育ってほしいと、親なら誰しも願うことです。
「賢い子」とは、どのような子どもなのでしょうか。
短い時間でたくさんの知識や技能を習得して、それを効率的に再生できる子でしょうか。それも賢さです。
定期考査や入試、資格試験では、知識量を問われることが多いですから、そうした短期記憶に優れた能力を持っている子は、大きなアドバンテージの持ち主です。
学生時代にそうした能力を持っている同級生を心底羨ましいと思ったのは、私だけではないと思います。

しかし、義務教育段階の子どもには、できるだけ多方面に、興味を抱かせたり、疑問を持たせたりすることも、重要だと思います。
興味からつながった知識、疑問の解決から身に付いた知識が大切です。
興味や疑問は知識習得の原動力であり、発展や深化の源です。

教えすぎない

教え込もうとすると、どうしても説明がくどくなります。
すると、かえってお子様の理解にそぐわなくなり、お子様の意欲は減退してしまうことがあります。
お子様の理解レベルで簡潔に説明できそうもない時は、
「いい疑問だね。どうしてだろうね?」
と、共感するだけで止めておいた方が効果的です。

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