【子どもの将来】「夢や努力がなくても大丈夫!」と語ろう

子育て

「子どもの頃の夢」や「絶え間ない努力」で立派な大人になった人はいます。
しかし、「夢」や「努力」がなくても人の将来には無限な可能性があります。
「平凡な日常」や「偶然の出会い」からも子どもたちの将来が開かれていくことを、私たち大人は伝えていきたいです。
以下は学校便りの文章です。

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「どんな仕事につきたいか」
「そのためにどんな努力をするべきか」
夢の実現のために努力を継続することは大切です。
しかし、将来の夢の実現には、努力以外の要素も大きく影響すると思います。
私は、次の2つが大切だと思います。

第一に、「ほんの少しの勇気」です。
部活動や進学先や就職先を選ぶ時は、「ほんの少しの勇気」を出して、見学したり体験したりするプロセスが初めの一歩ではないでしょうか。
そこで垣間見た雰囲気や人の様子が、現場のリアリティです。
「頑張ってみたい」と思えたら、その道を突き進めばいい。
そこで、「ちょっと違うかな」と感じたら、それはご縁のないこととしてスルーしていいのだと思います。

第二は、「偶然のご縁」です。
友達に誘われて一緒に出掛けてみたり、やってみたりする。
親戚のお兄さんやお姉さんなど身近な人の活動や仕事に興味をもって、あれこれ教えてもらう。
そうしたことから、将来の仕事や進路が決まることも多分にあるのではないでしょうか。

私自身も、日本の古典か世界史を研究するつもりで大学に進学しました。
しかし、たまたまそこが教員養成系の学部であり、同級生の多くが小学校教師を目指したので、その影響で小学校教師になりました。
いざ教職に就いてみると、子ども達のために全力投球ができて、自分も成長していけるこの仕事に出会えて、幸せを感じることができました。

将来の仕事は、そこに一直線につながる努力の継続でかなえられるというイメージだけでは、多くの子ども達が挫折してしまう心配もあると思います。
むしろ、普通に生活している中にも、将来の夢や幸せにつながる出会いがあることを教えてあげたいですね。
私たち大人には、そんな役割もあるのではないでしょうか。

コメント

  1. 素敵なお話ですね。私の結婚も就職も、頑張ることや努力で決まったのではなく、やはり偶然のご縁だったと思います。今の青少年は、頑張らねばならないプレッシャーを感じているかもしれませんね。

    • コメントありがとうございます。特段の努力や頑張りの継続がなくても、一人一人の未来は普通の日常の延長線上にあることを、親や教師はもっと子どもたちに伝えたいですよね。大人も子どもも自分たちの今に価値があるはずですよね。

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